高齢化の進む昨今、各地に老人福祉施設が乱立している。有料老人ホームはもちろん、ショートステイやデイサービスに特化したもの、介護付きマンション、少人数制のグループハウス、障害者施設などいろんな形の福祉施設があり、ここで中心に働いているのが介護福祉士や介護ヘルパーたちである。
介護福祉士は国家資格を持っており、おもに老人や障害者の日常生活における身体介助、生活介助、相談や助言、社会活動援助を行う仕事である。

徐々に増えてきた介護職ではあるが、まだまだ足りないのが現状である。厚生労働省によると、団塊世代が75歳以上になる2025年には介護職は約38万人不足すると言われている。現在、人材不足の影響や仕事はキツイが低収入というマイナスイメージが付いているためか、離職率が高く、海外からの労働者に頼っているところがある。

そのため、国は人材を確保するために介護職になりたくなるような、よりよい環境を整えようとしている。離職後の再就職促進などの「多様な人材の参入促進」、認定介護士などキャリアアップを支援する「資質の向上」、賃金のアップや介護ロボットの導入といった「労働環境改善」の三つを基本に進んでいる。これらにより、今後介護職の仕事は現在よりも待遇などがよくなっていくと考えられる。
介護職は人材不足の面から正社員の募集も多く、30代から50代まで幅広く人材を採用してもらえる可能性があり、デメリットとして挙げられる労働環境への対応も徐々にではあるが進んでいる仕事なのである。転職や就職を考えるなら募集の多い業界の方が採用される可能性が高いと考えられるため、介護職は狙い目の仕事だと言える。